[レビュー] Colorfly U8
スペック
個人的に気になった点を中心にコメントしてます
細かいところは代理店サイトにて
内蔵容量
RAM 2G/ROM 64GB
無難な構成ですね
大容量のmicro SDが安くなっているのでROMの方はこのくらいで十分でしょう
microSDカードスロット×1スロット
androidベースのDAPはOSの都合か一部を除いて基本的に1スロットのようです
最近話題のFiio M11は2スロットですが問題を抱えていたようでメーカーは難儀したみたいですね
Cayin N5iiも2スロットですが新作のn6iiで1スロットになりました
android OSは2スロット運用は向いてないんでしょうね
SDHC/XC 最大256GBです
400GBとかまで対応していてほしかったというのが本音です
ちなみ400GBのmicro SDを挿入したところ問題なく動作しました
ただ200GB程度しか楽曲を入れてない為256GB以上ファイルを入れた状態の場合でも
安定動作するのかは不明です
対応ファイル
DFF、DSF、WAV、FLAC、WMA、MP3、OGG、APE、ISO
ALACやAACに対応してないのはやや気を付ける点かもしれません
入力端子
USB TYPE-C 端子
TYPE-C採用の端末も増えてきましたね
このDAP充電時間が2時間で済むようでうれしい点です
出力端子
3.5㎜ ヘッドホンジャック + OPTICAL + LINE OUT
2.5㎜ ヘッドホンジャック4極(バランス)
DAC
ESS Colorfly α
独自開発DACを2つ積んでいます
これを流用した据え置き製品とか出たら面白いんですけどね
USB DAC
致命的なバグがあったようで現在使えません
残念です
駆動時間
約7時間
持ちません、どう考えても7時間は持ちません
どんどん減ります
サブDAPやモバイルバッテリーを持ち歩くなど出先での充電切れを視野に入れる必要があるでしょう
サイズ
W:約66× H:約110 × D:約14 (mm)
あと、重さは記述がありませんが持った感じ軽いです
200gはなさそう
その他
Bluetooth(SBC,AAC) Wi-Fi DLNA
意外と充実してますね
実際の使い勝手は試していないので不明です
音
試聴にはhe4xxとw40を使用しました
すっきりとしていて、解像度は高く
柔らかさもあり、高域もしっかり出ている
帯域バランスはフラットからやや高域寄りです
そして何よりデジタル臭さが一切ないアナログなサウンドです
余韻の表現や艶やかさがしっかりありながら華美ではないですね
Fourplay, GONTITI,葉加瀬太郎 etc...
アコースティックな楽曲、クラシック、Fusionなどと特に合います
表現力が高いです
音場は広く閉塞感がありません
定位もなかなかです
MetallicaのMaster of Puppets等でも音源の粗さを感じず聴けます
ただし、colorfly U8の音になってしまい
荒々しさまで削り取ってお上品に仕上げてしまう傾向がありました
そういう点で音源を選ぶ節はありますが総じてレベルの高い音を奏でてくれます
高音域
ハイハット、シンバル立ち消え方が非常に私好みでした
George HowardやKenny Gのサックスも倍音表現の再現性が高く
しっとりかつ爽やかに聞かせてくれます
シルキーと言えば良いのかもしれません
中音域
見通しが良く、高いレベルで表現されます
ボーカルは主張してくるというよりBGMの中から
すっと浮かび上がるような感じという表現がしっくりきます
ギター、ヴァイオリンなどの弦楽器の情緒ある鳴らし方は素晴らしいです
低域
分離感が高くあっさりしているため
密度や量感を求める人には物足りないでしょう
角の取れた低音です
少ないということはなく
しっかり下支えしてくれますね
使用感等
ソフトウェア面
操作性やOSに関しては癖が強いですね
慣れが必要です
楽曲を選びにくいとか落ちるとか
アートワークが表記されないと文字化けするとかその手の致命的な欠陥はなく
androidベースであることアップデートによる改善が行われていることもあり
操作性は許容範囲内です
アプリの追加などは出来ません
バグも色々抱えているようです
使用中にサイドディスプレイの表示が一度おかしくなりました
折角のオリジナルDACを活かすためにもUSB DAC機能は復活して欲しいところですし
今後のアップデートに期待ですね
ハードウェア面
発熱はありますしバッテリーの持ちが悪いところは残念です
昨今、重くでかくなっているDAPが多い中
気軽に持ち運びできるサイズと重さでこの音質という点は評価できるのですが
バッテリーに関してはもう一声欲しかったかなと
あと、サイドディスプレイはいらなかったのではないでしょうか
ボリュームは独特で使いにくいです
一応、サイドにある早送りボタンでも音量調整は可能です
設定により上げ幅を変更できます
一気に上げたい時は一度サイドパネルおよびボタンを触り
画面にボリュームが表記されている状態にして
メインディスプレイで指をスライドさせると良いです
ちなみになぜか下にスライドすると音量が大きくなります
これだけ方向が逆なので困惑しました
ゲインは3種類ありますが
ハイゲインはかなり音量が大きいためあまり使わない気がします
駆動力に関してはそこそこでしょうね
まとめ
音質に関しては非常に高いレベルで
アナログチックな音は私好みでした
この値段のDAPを無試聴で購入する方は少数でしょうが
一応伝えますとこの機種は要試聴です
好みが分かれると思います
バランス出力の方も完成度が高いようですが
残念な部分も色々ありますが音は確かであり
説得力があります
久々にこれは欲しいと思えるDAPでした
丁度この価格帯のDAPに買い替えを検討しておりまして
Cayin n6iiとibasso dx220が候補だったのですが
完全にノーマークだったColorfly U8も候補入りしてしまいました
アナログチックで艶やかな音が好みの方は一度触れてみてください
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