[レビュー] Colorfly U8

巡回試聴でお借りしてるColorfly U8のレビューです


代理店公式サイトはこちら

直販ページはこちらになります


このDAPで最も目を引くポイントは、ESS社と共同開発されたColofly αというオリジナルのDACが使われている点でしょう

最大32Bit/384kHzのPCMデータと、DSD512の再生ができ

クリアで官能的なハイレゾサウンドを、楽しめるとのこと



他にもCPUを使わずFPGAでデータを引っ張ってきて信号処理してたりと

色々技術が投入されているようです


サイドディスプレイが上部にあったり、ボリュームが独特だったり

盛りだくさんなDAPです


本体は綺麗な深緑色です


上部にサイドディスプレイがあります
ボリューム、ゲイン、バッテリー、sdの状態をここで確認出来ます
下のcolorfly hifiの文字は任意の文字列に変更可能です
ボリュームは右サイドにあります
ボタンやノブなどはなく
パネルを指で撫でて操作する感じなのですが
非常に使いにくいです



スペック


個人的に気になった点を中心にコメントしてます

細かいところは代理店サイトにて


内蔵容量

RAM 2G/ROM 64GB

無難な構成ですね

大容量のmicro SDが安くなっているのでROMの方はこのくらいで十分でしょう


microSDカードスロット×1スロット

androidベースのDAPはOSの都合か一部を除いて基本的に1スロットのようです

最近話題のFiio M11は2スロットですが問題を抱えていたようでメーカーは難儀したみたいですね

Cayin N5iiも2スロットですが新作のn6iiで1スロットになりました

android OSは2スロット運用は向いてないんでしょうね


SDHC/XC 最大256GBです

400GBとかまで対応していてほしかったというのが本音です


ちなみ400GBのmicro SDを挿入したところ問題なく動作しました

ただ200GB程度しか楽曲を入れてない為256GB以上ファイルを入れた状態の場合でも

安定動作するのかは不明です


対応ファイル

DFF、DSF、WAV、FLAC、WMA、MP3、OGG、APE、ISO

ALACやAACに対応してないのはやや気を付ける点かもしれません


入力端子

USB TYPE-C 端子

TYPE-C採用の端末も増えてきましたね

このDAP充電時間が2時間で済むようでうれしい点です


出力端子

3.5㎜ ヘッドホンジャック + OPTICAL + LINE OUT

2.5㎜ ヘッドホンジャック4極(バランス)


DAC

ESS Colorfly α

独自開発DACを2つ積んでいます

これを流用した据え置き製品とか出たら面白いんですけどね


USB DAC

致命的なバグがあったようで現在使えません

残念です


駆動時間

約7時間


持ちません、どう考えても7時間は持ちません

どんどん減ります

サブDAPやモバイルバッテリーを持ち歩くなど出先での充電切れを視野に入れる必要があるでしょう


サイズ

W:約66× H:約110 × D:約14 (mm)

あと、重さは記述がありませんが持った感じ軽いです

200gはなさそう


その他

Bluetooth(SBC,AAC) Wi-Fi DLNA

意外と充実してますね

実際の使い勝手は試していないので不明です




試聴にはhe4xxとw40を使用しました



すっきりとしていて、解像度は高く

柔らかさもあり、高域もしっかり出ている

帯域バランスはフラットからやや高域寄りです

そして何よりデジタル臭さが一切ないアナログなサウンドです

余韻の表現や艶やかさがしっかりありながら華美ではないですね

Fourplay, GONTITI,葉加瀬太郎 etc... 

アコースティックな楽曲、クラシック、Fusionなどと特に合います

表現力が高いです


音場は広く閉塞感がありません

定位もなかなかです


MetallicaのMaster of Puppets等でも音源の粗さを感じず聴けます

ただし、colorfly U8の音になってしまい

荒々しさまで削り取ってお上品に仕上げてしまう傾向がありました


そういう点で音源を選ぶ節はありますが総じてレベルの高い音を奏でてくれます



高音域

ハイハット、シンバル立ち消え方が非常に私好みでした

George HowardやKenny Gのサックスも倍音表現の再現性が高く

しっとりかつ爽やかに聞かせてくれます

シルキーと言えば良いのかもしれません


中音域

見通しが良く、高いレベルで表現されます

ボーカルは主張してくるというよりBGMの中から

すっと浮かび上がるような感じという表現がしっくりきます

ギター、ヴァイオリンなどの弦楽器の情緒ある鳴らし方は素晴らしいです



低域

分離感が高くあっさりしているため

密度や量感を求める人には物足りないでしょう

角の取れた低音です

少ないということはなく

しっかり下支えしてくれますね



使用感等



ソフトウェア面

操作性やOSに関しては癖が強いですね

慣れが必要です

楽曲を選びにくいとか落ちるとか

アートワークが表記されないと文字化けするとかその手の致命的な欠陥はなく


androidベースであることアップデートによる改善が行われていることもあり

操作性は許容範囲内です


アプリの追加などは出来ません


バグも色々抱えているようです

使用中にサイドディスプレイの表示が一度おかしくなりました

折角のオリジナルDACを活かすためにもUSB DAC機能は復活して欲しいところですし

今後のアップデートに期待ですね


ハードウェア面

発熱はありますしバッテリーの持ちが悪いところは残念です

昨今、重くでかくなっているDAPが多い中

気軽に持ち運びできるサイズと重さでこの音質という点は評価できるのですが

バッテリーに関してはもう一声欲しかったかなと

あと、サイドディスプレイはいらなかったのではないでしょうか


ボリュームは独特で使いにくいです

一応、サイドにある早送りボタンでも音量調整は可能です

設定により上げ幅を変更できます


一気に上げたい時は一度サイドパネルおよびボタンを触り

画面にボリュームが表記されている状態にして

メインディスプレイで指をスライドさせると良いです

ちなみになぜか下にスライドすると音量が大きくなります

これだけ方向が逆なので困惑しました





ゲインは3種類ありますが

ハイゲインはかなり音量が大きいためあまり使わない気がします

駆動力に関してはそこそこでしょうね




まとめ

音質に関しては非常に高いレベルで

アナログチックな音は私好みでした


この値段のDAPを無試聴で購入する方は少数でしょうが

一応伝えますとこの機種は要試聴です

好みが分かれると思います



バランス出力の方も完成度が高いようですが

現在私はケーブル類を3.5mmに統一してるため2.5mmバランスを試すことが出来ませんでした
残しておけばよかったなと少々後悔しております



残念な部分も色々ありますが音は確かであり
説得力があります
久々にこれは欲しいと思えるDAPでした



丁度この価格帯のDAPに買い替えを検討しておりまして
Cayin n6iiとibasso dx220が候補だったのですが
完全にノーマークだったColorfly U8も候補入りしてしまいました


アナログチックで艶やかな音が好みの方は一度触れてみてください




オーディオと釣りとポンコツと

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